佐藤あつし

2020年9月8日4 分

総裁選挙は石破候補を支持してきましたが、今回は菅候補を支持します。その理由を述べます。

最終更新: 2021年2月25日

(1)前提
 

 
 私はこれまで、憲法9条に関する考え方や、大阪都構想に対する姿勢(23区の議員としては東京都からの自治権の確立を長く求めてきた歴史があります)、防災省の設置、憲政のあり方に関する根本的考え方に対して共感してきたため、一貫して石破候補を支援してきまして、今回も石破候補の支援を決めていました。
 

 
 しかし、菅候補が立候補し、思いに思い悩むことになりました。地方議員出身、非世襲・無派閥、そして集団就職から段ボール工場勤務を経験した候補が総理になるということに一つのロマンを感じたからです。
 

 
 トランプ政権以降の世界的な分断と排外の政治に抗い(そういう意味では岸田候補の「分断から協調へ」というキャッチフレーズはまさに世界観のある素晴らしい標語だと思います)、いま日本の困難の時に求められている宰相は、大勢の国民から支持され、庶民の感覚を肌感覚でわかる、与野党に広く支持される候補ではないかと考えています。

 そのような意味で、菅候補は適任者なのではないかと考えるようになりました。
 

 

 
(2)仲間の応援
 

 また、私の大変敬服している鈴木太郎・横浜市会議員をはじめとするよこはま自民党の熱烈なる応援も影響しました。よこはま自民党は、オープンデータの活用をはじめとする行政のデジタル化や議員提案の積極的な条例提案を行っており(4年間で8本の条例制定)、マニフェスト大賞(毎日新聞社・早稲田大学共催)グランプリを受賞しています。私がお手本としている議会の同志が支持する菅候補はそれだけで信頼に値します。
 

 
 さらに、未婚のひとり親支援に関する税制改正を実現させるなど、これまで自民党が実現することができなかかった弱者支援に取り組んでこられた、木村弥生・衆院議員が菅候補の推薦人に加わっていることから、こうした方たちが支える「菅政権」は、当面私が重視している内政に関する政策に関して、同じ方向を向いていけると考えたためです。
 

 
 菅候補の掲げる、デジタル庁の創設や厚生労働省の再編に関しても、前向きな取組みとして期待しています。
 

(3)石破候補について


 
 石破候補を応援してきた理由は、民主党政権時代(私は2011年、野党時代に区議に初当選しました)、舌鋒鋭く、正論をもって野党に迫る論戦が大好きで、自民党が与党に復帰するには、この人しかいないと本気で信じてきました。
 

 与党復帰以降も、石破候補の国政に真摯に真面目に取り組む姿勢を見習ってきました。私は誰よりも石破候補の著書や国会論戦を見てきたという自負がありますが、石破候補は、純粋に国家国民のために、感情を抜きにして、正論を述べなければならないという人間で、素晴らしい政治家だと今でも思っています。「勇気と真心を持って真実を語る」「驇鳥不群」といった座右の銘がこのことを物語っています。猪瀬直樹「昭和16年夏の敗戦」や斎藤貴夫の反軍演説など、このあたりの世界観は私と心を一にしています。

 しかし、ここ最近は、未来志向というよりは、どちらかと言えば後ろ向きな政権批判に終始する姿勢に、もっとあの時(野党時代)のような、自民党や日本国が目指すべき明るい未来を聴きたいと思うようになりました。

 もちろん、政権の誤れる点は大いに批判すべきであり、公文書管理のあり方など、反省すべきは反省すべきだと今でも考えています。これは前向きなビジョンを示す中で、別個になされていくべきものと考えます。

 石破候補には、ぜひ幅広いウイングの中に位置を置いていただき、新しい政権の中で、活躍の場を得ていただき、改めてフルスペックの党員投票が行われる総裁選において、チャンスを目指していただきたいと思っています。安倍政権の際の、幹事長や地方創生担当大臣としてご活躍の様子は、本当に頼もしく感じていたところです。
 

 誰しもが石破候補ならば総理になるべきだよね、というあの野党の時のような雰囲気をまた作り出さなければ、大きな物事を成し遂げる環境にないのではないかと思っています。
 

 

 

(4)まとめ

 日本国の舵取り役は、党員の多数から支持を受け、国会議員の意見をよく聞いて、政策を実現するリーダーであるべきだと考えています。

 そのような考え方から、今回は菅候補を応援することに決めました。
 


 
(5)党員の皆様へのお願い
 

 党員の皆様におかれましては、ぜひご自身でお考えいただき、都道府県連で実施される予備選挙等を通じて、多様な党員=国民の声を反映いただきますよう、切にお願い申し上げます。


 

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