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執筆者の写真佐藤あつし

#墨田区台風対策カイゼン

更新日:2021年2月25日


 台風19号に関する、墨田区の対応により、本区の水害・災害対策に関する様々な課題が浮き彫りとなりました。

 

 私自身も避難者として感じた、情報発信や避難場所開設に関する課題をまとめ、区議会議員としてこの検証にあたり、「次こそは絶対にこの過ちを繰り返さない体制をつくる」ことが住民の皆様に対する責務であると考えています。


 そうした中で、TwitterやFacebookを通じて、皆様に#墨田区台風対策カイゼンとハッシュタグを付けて課題を共有していただけませんか、と呼びかけましたところ、約100件もの建設的なご意見をいただきました。お寄せいただきました皆様、本当にありがとうございました(投稿は、2019年10月16日18時30分現在をもって終了とさせていただきます)。


 いただきましたご意見は、10月25日(金)10時から行われる、この問題についての集中審議、墨田区議会災害対策特別委員会で取り上げるとともに、これらの経過について、随時、このページで情報をまとめ、皆様へのご回答とさせていただきます。


<追記>

 2019年10月25日災害対策特別委員会の開催を受けて、関連する答弁や議会での議論をまとめました(朱文字にて記載)。


 2019年12月26日災害対策特別委員会で区の改善案が示されたので、追記します(朱文字にて記載)。




 

回答数 101(延べ)

  • Twitter 76

  • Facebook 23

  • メ-ル 1

  • 電話 1

(令和1年10月16日18時30分現在)


情報発信に関する課題

◆防災行政無線が聞こえない&専用電話が繋がらなかった 19

  • アナログ放送+周波数を公開してほしい 1

  • テレビ・Jcomによる情報発信をしてほしい 4

  • 地域FMを開設してほしい 2

  • 聞こえないから防災無線は不要ではないか 1

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 葛飾区ではサイレンの回数で情報を伝達しているという事例もある。こうした工夫も検討する。

 雨音で聴きづらかった可能性があるため、同じ情報を繰り返し流す必要がある。

 無線の設置場所、設置数も再検討する必要がある。

 広報車の活用も考えられる。

 他区では地域FMの活用をしている事例もあり、検討する。


▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 専門家の知見を伺ったところ、近隣の防災行政無線が混信する事例があった。このため、時差放送を繰り返し行うこととした。音声改善も行っていく。

 広報車活用計画を作成する。


◆情報発信が少なかった 18

  • 避難所の情報について案内がなかった(特に防災行政無線において) 2

  • 単に情報だけではなく、どう行動すべきかを発信すべき(一戸建てやマンション別も含む)だった 2

  • 避難所の混雑状況を発信すべきだった 6

  • 被害状況(停電・断水)の発信がない 4

  • 地域ごとに細やかな情報が欲しかった 1

  • 役所の災害対応状況の発信をしてほしかった 1

  • オススメアプリの紹介をしてほしい

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 マスコミ対応等に追われてしまった。反省している。検証する。


▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 情報収集・発信に関わる専従職員を十分に配置することができなかったことが課題だった。効果的な職員参集体制構築し、職員災害対応マニュアルを改正する。


◆エリアメールが使えなかった 17

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 エリアメール配信に不備があった。そもそも上長から配信の指示を出しておらず、配信する専従職員も充てられていなかった。職員の配置と、配信練習を繰り返し行う。


◆Twitterのみで完結する情報発信をすべき(PDFの文書を貼り付けるなど)だった 15

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 避難所情報について、HPとSNSとの間で偏ってしまった。このあり方が適切だったのか検証する。ホームページへの誘導ではなく、SNS単体で情報発信を完結できるようにする。


▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 区ホームページにおいて「防災ページ」を充実する。また、サーバー負担の軽減を図るシステムを導入する。

 


◆情報発信が遅かった 14

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 避難勧告発令から、情報発信までの間、専従職員の配置ができず、情報発信が遅れてしまった。今後は職員配置体制を見直す。


◆隅田川・荒川の水位に関する情報を知りたかった 13


◆HPがダウンした 6

  • 集中アクセスに対応した簡易版のホームページを作るべき 2

  • 簡易な情報を発信すべき(絵文字を使っている議員がいた)1

<区議会での検証の結果>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

 簡易版への切替え、情報発信回数を増やす。

 災害対応ページは用意してあったが、切替えのタイミングを失した。

 通常時からホームページのトップページの表示を軽くする。



◆SNS(LINE、LINE@等)をもっと活用すべきだった 4

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 まずは既存の情報発信体制を活用して、マニュアル改善や職員訓練等を行う。


◆議員による発信を行うべきだった(区役所との連携、多言語による発信を含む) 4


不安をあおる情報が多く、もっと正確な情報が欲しかった(避難勧告=避難所への移動ではない、垂直避難の誘導など) 4

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 荒川の水位等の情報提供体制行う。

 また、緊急速報メールとの連携確認・訓練を実施する。住民防災組織等とのメールでの連絡体制を構築する。


◆風雨が収まったのになぜ特別警報が発令されたのか理由を知りたかった 3


◆区長による情報発信がなかった 3

  • 世田谷区長を参考にすべき 2

◆高齢者に届くような情報発信をすべきだった 2

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 防災行政無線の改善を行う同時に、防災行政無線や緊急地震速報受信可能な端末を紹介する(JCOM、有料)。


◆区防災アプリが役に立たなかった 1

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 防災アプリ改修を行う。


◆共助による情報伝達が機能しなかった 1



避難対応に関する課題

◆避難所開設が遅かった(風雨が強くなってから避難所開設をした、台風が来る前に開設すべきだった) 20

<区議会での検証の結果>

▶︎2019年10月25日災害対策特別委員会

 職員の参集体制に課題があったので見直す。


▶︎2019年12月26日災害対策特別委員会

 警戒レベル3(避難準備・高齢者等避難開始)で、原則としてすべての避難場所(小中学校)開設する。

 都有施設についても避難場所として開設されるよう、都と協議する。

 学校の鍵の取扱いについては、地域住民が開設することのできる鍵ボックスを作るなど検討していきたい。





◆避難所が少なかった(特に南部地域、全校を避難所にすべき、民間と連携した避難所開設を進めてほしい) 19

<区議会での検証の結果>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

 そもそも洪水ではなく、風害への対策と位置付けていたので、開設数が少なかった。しかし、想定が甘かった可能性があり、小中学校全校開設も含めて、今後は考え方を整理していきたい。


◆高い階層から避難させてほしい 3

<区議会での検証の結果>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

 今回は荒川氾濫前提としておらず、風害対策としての避難場所開設だった。このこと十分に周知できなかったことは反省している。


◆乳幼児・高齢者・障害者への避難情報を発信すべき(予めの避難計画、具体的な避難場所の指示を行ってほしい) 3

<区議会での検証の結果>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

 高層階への手すりや和式トイレのみしかない体育館など課題もあった。

 福祉避難所については、運営サイドが気を回せなかった。


◆ペット避難について拒否されたところもあり、統一してほしい・情報発信してほしい 7


◆赤ちゃん、高齢者、プライバシー(見た目問題を含む)に配慮できる対策を行うべき だった 2


◆荒川氾濫に対する高い場所・堅牢な避難場所を確保してほしい 2


◆ハザードマップと実際の避難所が異なった 2


◆ボランティアや防災リーダーの確保が必要だった 1

<区議会での検証の結果>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

 高齢者等への個別支援を含め、住民防災組織等地域への支援要請を行うなど、マンパワーの増強を行う。積極的に住民への協力要請も行う。


◆内水氾濫に対する避難所がない 1


◆保育園休園を早めに対応すべきだった 1


◆乳幼児・高齢者・障害者への配慮を持った応対者が配置されるべきだった 1


◆地下以外の自動車の避難場所が欲しかった 1


◆子どもが集まることのできるスペースをつくるべきだった 1


◆毛布が1世帯1枚だったので増やすべきだった 1


外国人対応に関する課題

◆多言語による避難案内を行うべき 2

  • HPにはひらがながふられていたが、facebookにはふられていなかった

◆翻訳機が必要だった 1



土のうに関する課題

◆亀沢、緑、両国方面にも設置してほしい 1


その他のご意見

◆議員による情報発信に助けられた 7


◆対応にあたった皆様に感謝する 5


◆八広六西町会防災部の情報が役立ったので参考にすべき 4


◆区長自ら防災無線で呼びかけたのは安心した(明確に区長であると言うべき) 2


◆大規模浸水に対する対策の強化を求める 2


◆東京電力の情報が役立ったので参考にすべき 1


◆職員のSNS教育を行うべき 1


◆職員の危機管理教育を行うべき 1


◆区外に逃げるための橋を増やしてほしい 1


◆事前準備を十分にしていたのか疑問である 1


◆荒川氾濫の可能性がある場合は、荒川に近い住民から避難を促すべき 1


◆買いだめが起こったのは改善すべき 1


◆防災無線はよく聞こえた 1


◆区内の看板や掲示板を活用して、災害時は情報が流れるようにすべき 1


◆区外に引っ越したい 1




 

<区議会でのその他の情報・議論>(令和1年10月25日災害対策特別委員会)

◆区役所としては、仮に荒川氾濫があったとしても日曜日の昼ごろであろうとの予測であり、その後は区外避難への誘導を考えていた。


◆職員参集体制に課題があった。計画運休等も常態化しており、現行の基準の検証を行う。


◆町会長への連絡は、同報発信FAXで避難場所開設情報を伝えた。


◆現場判断で避難場所の入口を変えたが、HP反映されておらず、混乱を生じた。


◆議員への情報提供遅くなった。HPより遅くなった。議会も検証の必要性がある。


◆練馬駐屯地より、陸上自衛官2名の現地情報連絡員が派遣され、区役所としてはとて心強かった。


◆議員にも無線を配布すべき。


◆荒川氾濫防止については、上流への調整池整備を含めて国に要請する。


◆10月23日現在、5億円の被害が想定されている。











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