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コロナ療養体験記

更新日:2022年1月23日


 この間、私の静養に関して、ご心配いただいた住民の皆様、また検査からホテル療養まで関わってくださった、医師・看護師・保健師・保健所職員の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。お陰様で軽快し、無事退所を迎えました。


 この記事では、実際に新型コロナウイルスに罹患し、気付いたことや感じたことをメモに書き留め、広く住民の皆様の備えになればと思い、ブログにまとめてみたいと思います。

 特に、同居の家族がいる方、お子様のいる方、宿泊療養について希望する方にご参考になるのではないかと思います。


 この記事は、ご関心を示していただいた、国会議員・都議会議員にもお伝えすることにしていまして、それぞれ国や都のコロナ対策に生かしていただければと思っております。


1.初動体制はほぼ完璧だった

 1/10(祝)朝起きると、咽喉痛と鼻水、咳、悪寒がしたので、体温を測ると37.5℃。この時点で、すぐに家庭内で不織布マスクを二重につけ、部屋を隔離。妻子と接しないようにしました。結果的に、これが妻子は陰性という幸運につながることになります。


 すぐに方々に電話をかけ、すべての当日の予定をキャンセルしました。当日は祝日だったため、東京都発熱相談センターに電話をかけ、当日唯一診療していた、錦糸町ゼネラルクリニック(太平)をご紹介いただき、お世話になりました。


 16時。移動に公共交通機関は禁止ですので、骨折していたのですが、自転車を漕いで移動しました。すぐにPCR検査となり、帰宅。


 18時。医師から連絡があり「陽性」と判明。ワクチン2回接種済みでしたから、いわゆるブレイクスルー感染です。症状的にはオミクロン株と思われます。発症日は1/10(祝)ということでしたので、感染させた可能性があるのは、1/8(土)から。しかし、幸いにも骨折により、自宅療養をおこなっていたため、感染させた可能性があったのは、妻子(濃厚接触者)のみでした。


 ただし、これ以前1/7(金)から数日間、接触機会のあった方に念のため連絡をし、症状があれば医療機関を受診するよう伝えました。しかし、この中に症状のある方や陽性者はいませんでした。ということで、私の感染経路は不明となりました。

 保健所からの連絡が遅くなるだろうと予想し、妻子のことが心配だったので、すぐに、次の手順で連絡を取りました。

(1)発熱外来で妻子のPCR検査

 墨田区ホームページを参考に、当日受け付けてくれる発熱外来(https://www.city.sumida.lg.jp/kenko_fukushi/kenko/kansensyou_yobou/kansensyou/influ2017.files/031027shinryoukensa_s_s.pdf)を調査し、予約。幸い、翌日1/11(火)には、中村病院でPCR検査を受けられることになりました。3歳児・0歳児がいましたが、「大人用綿棒で大丈夫ならばPCR検査できます」とのこと。なお、陽性だった場合は、オミクロン株がどうかの判断もできるということでした(結果陰性だったので利用しませんでした)。

(2)私のホテル療養を手配

  このまま自宅療養をしても良かったのですが、自宅に陽性者がいることは、妻子が陰性だった場合、感染対策を講じながらワンオペ育児をしなければならず、相当なストレスになります。このため、妻子が陰性だった場合は、私がいち早くホテル療養することが大切だと考えました。


 基本的に何もしなくても保健所がホテル療養を手配してくれますが、保健所の連絡は遅くなるだろうと思いましたので、東京都の案内に従い、自ら、東京都宿泊療養申込窓口に申し出ました。このことで、結果として、翌日に入所できたので、この対応も早めで良かったと思っています。そして、このことにより、保健所とのやりとりが最小限で済みましたので、患者の健康状態や保健所負荷の軽減といった意味でも良かったのではないかと思っています。


 1/11(火)10時、保健所から連絡がありました。発症の状況や、発症日から2日前の行動について聴き取りがありました。ホテル療養については調整が済んでいること、妻子についてはPCR検査の手配が済んでいることを話すと「早い!」と言われました。その日の16時に、妻子はPCR検査を受検しました。私はすでに陽性が確定していますので、外出不可、妻に2人の子どもを任せました。泣いてしまったようでかわいそうですが、PCR検査を受検してもらいました。


2 自宅隔離のポイントーなぜ妻子に感染しなかったか

 さて、住民の皆さんにも、同居の妻子にも感染させなかったことは、不幸中の幸いでした。先日家庭内でウイルス性胃腸炎と思われる事案が発生し、これがいい予行演習になりました。ここで、思い当たるポイントを書いておこうと思います。

  • 陽性が判明する前に、症状があった初期に、完全に別室隔離で生活を始めたこと

  • 不織布マスクを二重につけていたこと

  • 私が手洗い、トイレ後にはその都度、洗剤で消毒したこと

  • 私の風呂は、家族が寝静まった夜に入り、直後に洗剤で消毒したこと

  • 私の衣類はすべて自室でゴミ袋に入れて密封したこと

  • 家中をとにかく換気したこと

 このあたりかと思います。厚生労働省が詳しくまとめています。



3 ホテル療養について

(1)ホテルの種類

 東京都では、単身はもちろん、家族単位でホテル療養できるような、ツインベッドルームのあるホテルや、ペットと同伴できるホテル(品川区八潮)もあります。詳しくはこちらをご覧ください。ただ、空き状況によるので、希望すれば全員というわけではないようです。


(2)ホテル療養がなぜ重要か

 例えば、①父親と子どもだけ陽性で、②母親と子どもが陰性、のような場合、ホテル療養をすれば、社会復帰期間を短縮することがてきますので、「陽性グループ」でホテル療養がオススメとなります。


 解説しますと、①・②とも隔離期間10日です。4人が同居している場合、②の始期は①が快癒してからになりますから、②は最大20日の隔離となります。


 しかし、「陽性グループ」療養ですと、②は①のホテル療養から10日になりますから、社会復帰が大幅に早くなります(さまざま個別の事情も考慮されますので、あくまで原則論です)。


 このような意味で、陽性者と陰性者を隔離することが、早期の社会復帰には重要です。私もホテル療養を選択したことで、結果的に私も妻子も社会復帰の時期を早めることができました。


 私は、宿泊調整の結果、グレイスリー新宿(歌舞伎町)という素敵なホテルをあてがっていただきました。


1/12(水)13時、ハイヤーが自宅前まで来てくださって、ホテルまで直行となりました。乗合のこともあるようですが、私は一人でした。運転手さんと客席は厳重に隔離されていましたが、陽性者を日々運んでおられる運転手さんの緊張した気持ちを思うと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


(3)ホテル療養の持ち物

 ホテル療養の持ち物は、東京都ホームページに記されています。主には、

  • 体温計

  • タオル

  • 下着

  • ナイトウェア(パジャマ)

を持ってくるように指示があります。体温計は1つしかなかったので、母に買ってきてもらったのですが、ホテルには、体温計もタオルもありました。金銭的に厳しい住民の方のことを思うと、あるならばある、ということをきちんと事前に明示すべきと思いました。


(4)ホテル療養の一日


7時 スマホから入力システムを使って、①体温、②酸素濃度、③脈拍、健康状態を報告。
9時 朝食の配食(廊下に弁当とお茶が置かれる)
12時 昼食の配食(上記同様)
16時 7時と同様に体調報告
19時 夕食の配食(上記同様) 

 入力システムに異常値があれば、看護師から内線で連絡があり、健康チェックをしていただけます。なお、内服薬等が必要な場合は、医師の診察を受けられるようです。


(5)ホテル療養の食事



 さて、お弁当ひとつひとつは美味しく頂戴しました。作ってくださったお店の皆さんには本当に感謝ばかりです。しかし、10日間の食事の栄養バランスには甚だ疑問を持ちました。これは東京都の発注の問題なのかもしれません。


 公費ですべて面倒を見ていただいているので、このように言うのは憚られるのですが、発熱があって重苦しい気持ちで療養されている方のことを思うと、朝から回鍋肉定食、昼は麻婆丼など、油だらけのメニューが毎日続くことは、ぜひ改善していただきたいと思っています。有名駅弁を食べたいのではなく、体に優しいメニューが食べたいと思いました。栄養士さんの目が行き届いているのか、都議会でぜひ検証していただきたいと感じました。


 また、配食時間がかなり遅れることがありました。入所初日は、19時に予定されていた夕食の配食が22時まで遅れました。ただでさえ体調管理しなければならない時期に、これはかなり辛かったです。


 美味しいお弁当も、毎日冷たいと、気持ちが滅入ってしまいます。部屋の中にせめて電子レンジがあればと思いました。


 好きなお菓子やジュース、お湯(ポットはあります)で温められるご飯やレトルト食品などがあれば、精神衛生上いいのではないかと思いました。ホテルでは、コーンスープ、カップ焼きそば、粉末コーヒー、粉末お茶を支給してくださいました。



(6)ホテル療養の部屋

 宿泊したホテルの部屋はこのような感じでした。デスクもあり、テレワークもできましたので、お部屋についてはとても満足しています。22階、夕陽の綺麗なお部屋でした。窓が見えることは、気持ちを落ち着かせるのにとても役立ちました。




(7)退所日のこと

 1/20(木)10時、無事退所することができました。午後は入所者の時間なので動線を被らせないため、時間が指定されます。前日の夕方に内線で連絡がありました。


 特にPCR検査はなく、医学的に感染可能性がなくなる発症日から10日間(最終日から72時間以内に発熱等の症状がない場合に限る)の経過で対所となります。


 帰宅の際は、公共交通機関で自力で帰宅します。


 退所の際は、自分でゴミをまとめて廊下に置き、シーツ・枕カバー・タオル類も自分で外して、外に出しておきます。


4 結語

 この間、多くの方々にお支えいただき、貴重な経験をすることができました。症状的に私はオミクロン株だったのではないかと思っていますが、軽症であっても、その後、血栓リスク等が上がることが研究でわかっており、かからないことに越したことはありません。


 オミクロン株はこれまでと異なり、ワクチン未接種の子どもも多く感染しています。しかし、学校や保育園での感染対策は限界と言っていいほどすでに完璧になされています。そのような意味では、大人から子どもに感染させないことが重要で、そのような意味では、日々の健康管理と家庭内での感染対策が重要ではないかと思いました。


 諸外国の例をみてみますと、第6波は、急激に感染が拡大し、急速に収束することが分かっています。第6波を迎える住民の皆さんの何か参考になることがあればと思います。


 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。住民の皆さんが健康で第6波を乗り越えられることを祈っていますし、私も経験を活かして、その対策に粉骨砕身取り組む覚悟です。


 ご心配いただいた住民の皆様、暖かい気持ちで、差入れをくださった先輩・後輩議員の皆様に改めて感謝申し上げます。


 

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