【参院選】「自民党なんてもういらない」と思っているあなたへ
- 佐藤あつし
- 7月6日
- 読了時間: 4分

「自民党の歴史的役割は終わった」「自民党は国民のために何もしてない」と思っている方へ、文章を書いて見ようと思いました。
それは、かくいう自分自身の心の整理のためでもあります。
自民党は、それぞれの属性に拘らず、広く国民一般の支持を基盤としてきた国民政党であり、大衆政党です。
長年かけて関係を築いてきた多くのステークホルダーがいて、それぞれの利害調整、また諸外国との協調など、課せられた役割が多くて、その調整に時間がかかります。
威勢のいいことを言えば市場や外国が反応して大変なことになるので、少しずつ様子を見てから出ないと動けません。
抜本的改革は、痛みを伴います。つまり、一見誰かにとって有益なことでも、他方で誰かにとって害悪になる。
ダムの廃止は納税者一般から見ると行政改革だが、下流域住民の不利益や積極財政の妨げになる。郵政民営化は財政投融資のムダ遣いを防いだが、国民資産の国外流出という結果を招いた。物事は表裏があるということであります。
誰しもが困らない程度な速度で、漸進的に少しずつ改革していこう、これが国民政党としての、本来の自民党です。
高齢者から見て、最近若者優遇しているように見える(例えば幼保無償化で年間最大約100万円程度の手取り増)のは、子育て支援のスピードを少しでもあげようと頑張っているから。
現役世代から見て、依然として高齢者優遇(例えば今回の2万円給付事業)に見えるのは、物価高の折、これまで社会を支えてくださった高齢者の生活を少しでも守りたいと思っているから。
日本国民から見て、外国人を優遇しているように見えるのは、憲法に定められた国際協調主義や先進国としての務めを全うしようと思っているから。
戦後、経済のパイが拡がっていく中で、こうしたやり方は、中産階級を厚くして、国民全体が幸せになっていくことに間違いなく、寄与してきた。
しかしこうした手法は、取り残された抜本的課題の「外科的手術」は苦手とする。自民党は大きくなりすぎたのかもしれない。
まるで長年使ってきたビルを、雨漏りを補修しながら、つぎはぎで直して使っているようなものだ。でも愛着があるから、みんなこのビルを使っている。
ビルをダイナマイトでぶち壊して、新しいビルを建設するのか。
はたまた雨漏りを補修して、耐震工事もしてみて、施してもう少し使ってみるのか。
でもこのビルも近々限界が来る。近くに第二ビルを用意して、少しずつ引越ししていこうかー
自民党って面白みはないけれど、国民全体に目を配って、社会の分断や国際的な孤立を生まないよう、なんとかこの国を守ってきたと私は思っています。多様な分野の専門家がいて、それぞれの見識と人脈で、対内的にも対外的にも<統治>してきました。
支持率の高かった中曽根政権・小泉政権・安倍政権に共通するのは、少しだけ改革のギアを高めたこと。
国営三企業の民営化、郵政三事業の民営化、アベノミクス・・・特に、アベノミクスで私たちの年金運用益はそれまで110長円程度だったのが160兆円を超え、実に50兆円も増えたんです。史上最低の失業率により治安も安定し、高齢者にとっても現役世代にとっても有益な政策でした。
自民党何もしていないじゃないかと言われるが、こうしてよく見ると、少しずつは前に進んでいませんか。しかし、国民にその実感は薄い。これは政治的コミュニケーションのロスなのかも知れません。
政情不安は、外国勢力に付け入る余地を残します。先進国としての国際的な信用というものもまた国家の存立に不可欠です。
ふざけるな自民党!でもやっぱり自民党。
・・・と思っていただける国民の方がどれほどおられるのか。
人材を見ても、政権担当能力は自民党に間違いなくあると感じます。しかし、政策のエッセンスが近年乏しいように思います。私は今回の参院選が、こうした政策のエッセンスを入れる選挙になれば、最も良いのではないかと感じます。選挙区や比例代表で、自民党の政策のギアを上げられそうな人に投票する。これが自民党を再生させる道であるように思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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